保留を解除
コンクールに参加した時の話しです。
初めて参加するコンクールが海外で、てんやわんやしましたから今でも鮮明に覚えています。
出国手続きが始まる数時間前に帰国日を一日間違っていたことに気付き、当時のバイト先に連絡をしたこと、日本の税関で「皮を剥がされますよ」とはっきり言われ、どんよりした機内、入国手続きの緊迫感、現地に着いて真っ先に師匠に怒られたこと、本番の順番決めのジャンケンで一人だけ勝ってしまい一番になったこと、帰国した翌日に友達とご飯を食べてコンクールの話しをしたあと、あの緊張感を思い出しリバースしたことなど、キリがありません。
その中でたまによく思い出すのが、レッスンです。
コンクールのためのレッスンですから、いつもと内容や先生の様子が違うことに戸惑いました。それと、当時は無意識にストレスを溜めていたので、毎日が寝不足のような状態でしたから、厳しい指摘にいちいち「そんなこと今更無理に決まってるじゃないか」と内心で文句を言っていました。
中でも、
"我々は戦って戦って戦って 弱いところを強くする"
は、今でもよく思い出す言葉です。
楽器が弾ける環境、音大に通い充実した実技レッスンに、新しい発見ばかりだった講義。
そんな素晴らしい環境にいたにもかかわらず、
"戦うものなのか? わからない"
と保留してしまいました。
だから、戦っていないし、撤退したわけでもないのです。
実は今、コンクールで弾いた曲を、一から練習しています。
保留を解除して「我々は戦って戦って戦って 弱いところを強くする」をしています。
強くなるのが楽しみです!(^ ^)
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