知音
滅多に弦が切れることがないのですが、張り替えて約2か月後に切れました。
最短記録。。。
弦が切れると残念な気持ちになりますが、ことわざ、慣用句、四字熟語、古事などのおかげで気持ちが楽になります。
以前、著名な中国人二胡奏者のコンサートを手伝った時のこと。リハーサル中に「先生の弦が切れたのだけど、替えの弦がないので取りに行って欲しい」と頼まれました。弦が切れるなんて大変だ!と大慌てでしたが、本番には十分間に合い、素晴らしい演奏で終演しました。
本番のMCで「リハーサル中に弦が切れましたが、中国には知音という言葉がありまして、私の演奏を楽しみにしてくださっている方々がいてくれることに嬉しく思います」のような話しをされて、そこで知音という言葉を知りました。
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知音は、『列子(湯問)』などの故事に由来する。中国春秋時代、伯牙(はくが)という琴の名手がいた。友人の鐘子期(しょうしき)が死に、伯牙は自分の琴の音をよく理解してくれる者がいなくなったと嘆き、琴の弦を切って二度と弾かなかった。そこから、自分を知ってくれる人や親友を「知音」というようになり、よく知る人の意味から、恋人、女房、知人などにも、「知音」が用いられるようになった。「語学由来辞典より引用」
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知音というと、しんどい時に助けてくれた人が浮かびましたが、知音について書いている間あいだ、助けてくれた人はしんどい時期だけではなく、生まれてきてから出会った人の中に必ず居たことに気付きました。
それと、目の前にある幸せに感謝し忘れていたことも。
自分の琴の音を理解してくれているのはかけがえのない知音。
今年は知音をたくさんつくるぞ。
そのたびに弦が切れたら笑える(≧∀≦)
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